天星酒造

Tenpedia

古酒

2014年10月24日

焼酎を3年以上貯蔵熟成させたものを指します。
長期の熟成を経ることにより、新酒の時にあった荒々しさは消え、まろやかな風味となります。
特に泡盛にはバニラの香りがする「バニリン」という物質の元であるフェルラ酸を多く含んでおり、これが貯蔵期間中にゆっくりとバニリンへ変換されていきます。
そうして甘く風味の良い泡盛となるため、泡盛の古酒は「クース」と呼ばれ特に珍重されています。

新酒

2014年10月24日

焼酎を始めとする蒸留酒では、蒸留したばかりの状態では香り、味ともに大変荒々しく一般受けする風味とは言えません。
ウィスキーやブランデーの場合、樽に数年単位で寝かせて味を調えます。
焼酎では最低でも半年以上貯蔵熟成させ、味のバランスを調えます。
しかし、最近では「もっと味の濃い焼酎が呑みたい」という消費者の声があり、特に芋焼酎において、熟成期間の短い状態で瓶詰めし、あえて荒々しい状態で「新酒」という形で登場するケースも増えてきました。

そらきゅう

2014年10月24日

鹿児島の宴席で度々登場する酒器。
すり鉢状の形状をしたお猪口で、底には小さい穴があいています。
この穴を指で塞いで焼酎を酌み交わすのですが、底に穴が空いているので途中で飲むのを止めると焼酎がこぼれてしまいます。
そらきゅうという名は、「そら!」と注がれた焼酎を「きゅっと」呑むことからつけられています。
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焼酎のおつまみ

2014年10月24日

焼酎をより美味しく飲むためには、美味しいおつまみは欠かせません。
鹿児島の食べ物は濃くて甘辛い味付けが多いため、口の中をリセットしてくれる鹿児島の焼酎は大変好相性です。
焼酎は無糖、無プリン体なので飲んでも太りにくいというのは事実です。
しかし、焼酎は鹿児島の食べ物と好相性のため、おつまみをつい食べ過ぎがちです。
「酒太り」という言葉をよく耳にしますが、焼酎の場合は酒太りというより「おつまみ太り」といった方が正しいかもしれません。

黒千代香(くろぢょか)

2014年10月24日

鹿児島に伝統的に伝わる酒器。
あらかじめ焼酎と水を好みの分量だけ入れ、酒器全体をゆっくりと温めていくとお湯割りとはまた違ったまろやかな風味に仕上がります。
ちなみに使い終わった黒ぢょかは、洗う必要がありません。
酒器に焼酎の味がしみ込み、使い込むほどに味がまろやかに仕上がると言われています。

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黒ぢょかの専門店
「黒千代香や」さん
http://www.kurozyokaya.com/

だれやめ

2014年10月24日

一日の疲れを吹き飛ばす晩酌の意味。
「だれる」とは、鹿児島弁で「疲れる」という意味。それを止めるので「だれやめ」です。
呑むお酒がビールでも果実酒でも、はたまたジュースでもだれやめは成立しますが、鹿児島でだれやめといえば、やはり焼酎を呑みたいものです。

燗冷まし

2014年10月24日

一般にはお燗をした日本酒を冷ましたものを指します。
焼酎の燗冷ましは新酒に特に多い荒々しい風味を飛ばし、焼酎をまろやかにしてくれる効果があります。
そのため、お湯割りで香りや味がきつく感じるときは、お湯を足して薄めるのではなく一旦冷ましてみて下さい。新たな味の発見があるかもしれません。

ちゃんぽん

2014年10月24日

一、長崎発祥の麺料理。
長崎市内の小中学校では給食でも出てくるほどポピュラーなもの。
独特の中太麺とキャベツ、ニンジン、イカやエビ、かまぼこ、豚肉など沢山の具材がとんこつと鶏がらベースのスープによくからむ、長崎を代表するソウルフード。
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二、色んな種類のお酒を呑むこと。
ちゃんぽんすると二日酔いになりやすいと言われていますが、必ずしもそうだというわけではありません。
ただ、同じ種類のお酒を呑み続けるより色々な種類のお酒を呑むと、つい呑みすぎやすくなるので、結果二日酔いになりやすいということは言えます。
お酒は楽しく適量を、を守っていれば何の問題もありません。
と、口で言うのは簡単ですが、これが本当に難しい・・・。

ポリフェノール

2014年08月01日

ポリフェノールは、ある一つの成分を指しているものではなく植物の色素や苦みなどを構成するものの総称です。有名なものではお茶に多く含まれるカテキンや、ブルーベリーや紫芋の紫色を構成するアントシアニン、コーヒーに多いクロロゲン酸などがあり、その多くで抗酸化作用を始めとする人体への健康効果が確認されています。

コラーゲン

2014年08月01日

コラーゲン=美容成分というイメージが世間的に広まっていますが、コラーゲンは体内の代謝を促したり、皮膚や爪、毛髪、関節など人体を構成するのに必要不可欠な成分です。不足すると関節や骨に痛みが障害が発生したり、美容面ではしわやたるみ、そばかすの原因になると言われています。また、コラーゲンは体内に入ると一旦はアミノ酸に分解されるため、体内に吸収するにはそのアミノ酸をコラーゲンに再生成しなおす必要があります。この再生成に必要となるのがビタミンCです。せっかくたくさんのコラーゲンを接種しても、ビタミンCが不足していると効果は期待できません。人間は体内でビタミンCを作ることができないため、コラーゲンをより効果的に接種するためにはビタミンCを多く含むものを一緒に食べるとよいでしょう。

リキュール

2014年08月01日

焼酎やウォッカなどの蒸留酒に果実を漬け込んだり、甘さを加えたりなどして、味をつけた酒類のこと。ポピュラーなものでは、梅酒や杏露酒などがリキュールに分類されます。基本的に製造法や漬け込む原料は自由で、世界各地で造られているものなので、その味の幅は膨大なものです。特に果実系のリキュールは甘く、風味が良いものが多いのでつい杯が進みがちですが、実はアルコール15度以上あるものも多いので、飲みすぎにはくれぐれも注意が必要です。

『とりあえずビール!』

2014年02月07日

日本では飲食店に入った際に、
『入店→人数確認→座敷orテーブル?→おしぼり→お通し→オーダー』
と最初の一杯を口にするまでに経なければならないプロセスが多いため、今すぐにのどを潤したい場合などに、
『とりあえずビール!』を入店後すぐに発声することにより時短をはかる。
ただし鹿児島では『とりあえずお湯割り!』との声もきかれる。

原酒

2013年12月05日

焼酎もろみを蒸留し、造られた焼酎の原液のこと。芋焼酎の場合、そのアルコール度数はおおよそ38度前後です。一般的に流通している25度の焼酎は、この原酒を25度に度数調整することで造られています。原酒はアルコール度数が高く味も濃厚なので、焼酎の持つ旨みや香味を存分に楽しむことができます。

琉球泡盛

2013年12月05日

あまり知られていませんが、沖縄県特産の泡盛は焼酎の一種に分類されます。

他の焼酎との大きな違いは、一般的な焼酎が十分に発酵させた一次もろみに主原料を投入する(二次仕込み)のに対し、泡盛は一次もろみの発酵が終えると、そのまま蒸留を行います。つまり使用原料が米麹のみの焼酎を指します。また、原料に使用する米はタイ産米、麹は黒麹を使用することが定義されています。

琉球泡盛並びに泡盛の呼称は、沖縄県内で製造されたものに限定されています。沖縄県外で同様に製造された焼酎は泡盛とは呼称できず、「全麹焼酎」と呼ばれます。

球磨焼酎

2013年12月05日

熊本県人吉球磨地方の地下水で仕込み、人吉球磨地方で蒸留、瓶詰めを行った米だけを原料とした米焼酎を指します。

球磨焼酎の歴史は古く、日本最古の文献に出てくる焼酎という文字は、球磨焼酎の源流だったのではないかと言われています。

時は1559年、鹿児島県伊佐市大口の郡山八幡神社にてその文献は生まれました。

文献と言っても、それは神社の改修にあたった大工が壁に書き記したもので、「施工主の神主は、工期の間一度も焼酎を飲ませてくれなかった。まったくケチな人だ」という、愚痴を書き記したものです。

伊佐は当時、人吉地方を治める大名の支配下にあったことから、この焼酎が球磨焼酎の源流だったという見方がされています。

ただ、当時は米が高級品であったため、現在のように米だけというわけではなく、原料には米または雑穀を用いられていたのでは、と考えられています。

壱岐焼酎

2013年12月05日

長崎県壱岐市にて製造、瓶詰めされた麦焼酎を指します。
麦焼酎といえば大分県が一大生産地ですが、その発祥は長崎県壱岐市です。16世紀、当時の海外との貿易拠点であった壱岐市に蒸留技術が伝来し、麦焼酎造りが始まったと言われています。
大分県の麦焼酎との大きな違いは、壱岐焼酎はに米を使用し、その使用比率が「米麹:大麦=1:2」と決まっていることに対し、大分県の麦焼酎は主に麹に麦を使用しており、その使用比率が決まっていないことです。

薩摩焼酎

2013年12月05日

・原料は全て鹿児島県産のサツマイモと水、米または芋を使用する。
・鹿児島県内(名瀬市及び大島郡を除く)において造られ、本格焼酎ならではの単式蒸留器において蒸溜し、容器詰めされたものであること。
という定義のもとに造られた芋焼酎を指します。
つまり、原料の芋作りから焼酎となるまで、すべて鹿児島で行われたものにその呼称が認められています。

産地呼称

2013年12月05日

スコットランドにて製造され、特定の条件を満たしたものを「スコッチ」、フランスのシャンパーニュ地方で製造された発泡性ワインを「シャンパン」と呼ぶように、世界の酒類には世界貿易機構(WTO)が定めた、産地呼称が認められているものがあります。
これには産地の持つ特別な品質や社会的評価を保護する目的があり、品質が世界的に認められている証となります。
本格焼酎においても、薩摩焼酎(鹿児島県・芋焼酎)、壱岐焼酎(長崎県壱岐市・麦焼酎)、球磨焼酎(熊本県人吉球磨地方・米焼酎)、琉球泡盛(沖縄県・泡盛)の4つがその呼称が認可されています。つまり、焼酎の品質は世界的にも認められているということが言えます。

酒母(しゅぼ)

2013年10月08日

麹、水、酵母を混ぜ合わせ、酵母菌を大量に培養したものを指します。焼酎製造においては、一次もろみと同義に扱われることも多いのですが、清酒においては生?酒母(きもとしゅぼ)、速醸酒母(そくじょうしゅぼ)というように、酒母の中でも分類がなされています。

2013年10月08日

蒸した米や麦、大豆等にコウジカビ(麹菌)が付着し繁殖したもの。米に麹菌が付着したものを米麹、麦なら麦麹、大豆なら豆麹と呼ばれます。焼酎や清酒の他、醤油や味噌醸造などにも用いられる、日本の発酵食品には必要不可欠なものです。麹の果たす役割は数多くありますが、麹菌の出す酵素が原料の持つたんぱく質やでんぷんを、アミノ酸や糖に分解してくれることが主な作用です。一方で世界的にみると麹を用いた醸造は、日本を含むアジア圏の一部でしか行われていない、珍しいものでもあります。

黒糖焼酎

2013年10月08日

奄美群島特産の黒糖を主原料として製造された焼酎。しかし、酒税法上では含糖物質(砂糖)で造られた蒸留酒は「焼酎」ではなく、「スピリッツ(ラム)」に分類されてしまいます。

昭和28年、奄美群島が日本に返還された当時の酒税法では、黒糖を用いた酒類は例外なくラムに分類されていました。ラムは焼酎よりも酒税が高く、当時の黒糖酒製造業者は大変な負担がかかっていたそうです。

そこで、後の酒税法改正によって黒糖と米麹を使用し、奄美群島で造られた蒸留酒を「黒糖焼酎」と呼称できる、という特例的な措置が取られることになりました。

米麹を使用する理由としては、糖から製造されるラムとの製法上の違いを明確にするためというのが大きな理由であったそうですが、結果的に黒糖の風味に米麹のふくらみのある甘味と旨味が加わり、ラムとは異なる独特の風味を持つことになりました。

もろみ

2013年10月08日

米や麦などの原料を発酵させたものを、搾ったり蒸留したりといった加工を施す前の状態。

テレビの映像や写真などで、櫂棒を持った蔵人たちがタンクや甕壺をかき混ぜている風景を見たことがないでしょうか。あの時中に入っている物こそが「もろみ」です。

もろみの状態から前述のように搾ったり、蒸留したりといった加工を施して、酒と粕に分離させる場合が多いですが、どぶろくやもろみ味噌のように、もろみそのものを飲用、食用する場合もあります。

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アルコール発酵

2013年10月08日

酵母が活動し、発酵によってアルコールを発生すること。酒造りにおいては、このアルコールへの耐性が強い酵母を使用することが求められます。

と、いうのも消毒の際にアルコールを使用するように、酵母をはじめとする微生物にとってアルコールは天敵です。ですので、発酵が進むにつれアルコール濃度が高まるもろみ中は酵母たちにとって極めて厳しい環境と言えます。そんな中でも発酵をやめず、アルコールを作り続けてくれる酵母が、酒造りに適した酵母ということになります。

混成酒

2013年10月08日

蒸留酒醸造酒をベースに、甘味料や果実、薬草などで味をつけたもの。梅酒や酎ハイ、味醂などがこれにあたります。

醸造酒

2013年10月08日

清酒やワインといった、発酵させたもろみを搾ったタイプの酒類。

その歴史は大変に長く、紀元前数千年の頃からすでにワインは飲まれていたと言われています。

もろみを蒸留して、濃縮したアルコールを取り出す蒸留酒と違い、もろみを搾ったものが酒となるためアルコール度数は一般的に蒸留酒より低くなります。

焼酎の脂質

2013年10月08日

本格焼酎を含む、酒類は「フーゼル油」と呼ばれる脂質を含んでいます。フーゼル油は多くの香りを有しているので、焼酎の独特な香りの元にもなっています。一方でフーゼル油は酸化すると、その品質を著しく低下させるので、貯蔵時には表面に浮いてきた油をすくい取り、酸化を防いでいます。焼酎は賞味期限が無いというのは事実ですが、家庭で焼酎を保存する際にもフーゼル油の酸化から品質の劣化を招く恐れがあるので、直射日光の当たる場所には極力置かないでください。

香気成分

2013年09月10日

焼酎の風味を決定づける大きな構成要素。焼酎は約75%の水と約25パーセントのアルコールで出来ています。焼酎の風味はこれら以外、1%にも遠く及ばない成分たちが鍵を握っています。その成分数は膨大で、互いに影響しあい一つの風味を構成しています。

特に芋焼酎は蒸留酒の中でもその成分数が多く、果実や花などにみられる成分も有しています。未解明な部分はまだ多いものの、芋焼酎が他の焼酎たちに比べ特に味のバリエーションが多いのは、このような特異な成分が多く含まれているためということも考えられています。

樽貯蔵

2013年09月10日

木製の樽にて貯蔵を行います。一部の麦焼酎に用いられており、樽由来の琥珀色と香りが特徴です。樽貯蔵はウィスキーの貯蔵に用いられることがほとんどで、原料木材の種類やその加工方法等を工夫することにより、様々な味わいを造り出しています。

甕貯蔵

2013年09月10日

甕壺にはミクロの小さな穴が無数に存在しているので、タンク貯蔵に比べるとガスの抜けが速く熟成速度が速いのが特徴です。一方で、ミクロの穴からはアルコールも徐々に抜けていくので、長期間甕貯蔵する際には注意が必要です。また、甕貯蔵を行うと焼酎は独特のまろやかな口当たりに仕上がるという特徴があります。

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タンク貯蔵

2013年09月10日

ステンレスやホーロー素材のタンクにて貯蔵を行います。タンクは上面以外が密閉状態のため、アルコール分が揮発しにくいことが特徴です。そのためガスも抜ける速度は遅く、熟成には定期的な櫂入れによる、撹拌作業が必要となります。また、甕貯蔵樽貯蔵のように容器由来の香りが付きにくいので、品質を一定に保つことが容易というメリットもあります。

熟成(貯蔵熟成)

2013年09月10日

蒸留を終えたばかりの焼酎は脂質やガスを多く含んでおり、嗜好品として楽しめる状態のものではありません。そこで、タンク甕壺に貯蔵し、ゆっくりとそれらを抜いていきます。芋焼酎の場合、最低でも半年は寝かせる必要があります。3年以上貯蔵した焼酎は「古酒(こしゅ)、長期熟成酒」の呼称を許可されます

早垂れ蒸留

2013年09月10日

単式蒸留器を用いた、天星酒造独自の方法です。単式蒸留において、もろみから蒸留されて流れ出る焼酎は、最初から最後まで同じアルコール度数、同じ味というわけではありません。蒸留初期が最もアルコール濃度が高く、薬品のような強烈な香りを有しており、そこから徐々にアルコール濃度が下がると同時に香りや味も芋焼酎らしく、また、蒸留後半になると今度は苦みやクセを持った焼酎が垂れてきます。

この一連の蒸留工程の中で、味や香りの良い部分だけを抽出したものを天星酒造では早垂れ蒸留と呼んでいます。味の良い部分のみを抽出するため、一度の蒸留で通常の半分ほどしか造ることができませんが、天星酒造ではあえてこれに挑戦し、新たな風味の追求を行っています。

単式蒸留器

2013年09月10日

本格焼酎(焼酎乙類)に用いられる蒸留器。連続式蒸留器が蒸留→冷却の工程を何度も繰り返すのに対し、単式蒸留器はその工程が一度しかありません。そのため、アルコールの他にも微量の香気成分脂質などが多く抽出されるため、個性豊かな焼酎が生まれます。また、単式蒸留器の管の長さや蒸留時の温度、冷却水の温度など、数多くの条件が焼酎の味を左右します。

連続式蒸留器

2013年09月10日

もろみから純度の高いアルコール溶液を取り出すための装置。甲類焼酎の製造に用いられる他、工業用アルコールなど高純度のアルコール製造にも用いられています。

一度の操作で、蒸留→冷却→蒸留→冷却・・・と何度も一つのアルコール溶液を蒸留することで、より高純度のアルコールを取り出すことができます。

甲乙混和焼酎

2013年09月10日

その名の通り、甲類焼酎乙類焼酎をブレンドしたもの。比較的安価でシンプルな味わいの甲類焼酎と香り豊かな乙類焼酎をブレンドすることにより、乙類焼酎に近い風味を安価で楽しめるとして人気です。しかし、「芋焼酎」や「麦焼酎」といった乙類焼酎と同じ表記が可能であるため、消費者目線からすると、甲乙混和焼酎と乙類焼酎(本格焼酎)が混同されている点が少なからず見受けられます。それぞれに良さがあるため、互いの良さや違いをきちんと理解して頂くことは、これからの焼酎業界全体の課題点でもあります。

乙類焼酎(単式蒸留焼酎)

2013年09月10日

焼酎もろみ単式蒸留器で蒸留したもの。酒税法により、そのアルコール度数は45度以下と定められています。甲類焼酎が何度も蒸留を繰り返すのに対して、一度だけの蒸留なのでアルコール以外にも微量の香気成分脂質などが多く抽出されるため、個性豊かな焼酎が多く生まれるのが特徴です。また、酒税法の改訂に伴い、指定された原料を使用し製造された焼酎は「本格焼酎」と呼称されるようになりました。鹿児島の焼酎を始め、現在流通している乙類焼酎のほとんどが本格焼酎のため、現在では乙類焼酎と呼ばれることは少なくなっています。

甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)

2013年09月10日

焼酎もろみ連続式蒸留器で蒸留した焼酎。酒税法により、そのアルコール度数は36度未満と定められています。焼酎を何度も蒸留することで不純物が取り除かれているため味はほとんどありません。そのため、単体で飲むより、梅酒のベースや酎ハイのような形で多く飲まれています。

発酵

2013年09月10日

菌やカビが出す酵素などの働きによって、食物の栄養が増したりアルコールが生成されたりといった、人に有益な効能をもたらすことを「発酵」といい、また、カビ毒の発生など、人に害を及ぼす発酵のことを「腐敗」と呼んでいます。つまり物が発酵する、ということと腐るということは表裏一体の関係にあると言えます。

どんぶり仕込み

2013年09月10日

焼酎醸造において、現在の並行複発酵法が確立される以前に用いられていた仕込み方法。原料となる芋や酵母、水を一度にすべて投入し、発酵させます。

一度に仕込みを終えるため、一見このほうが並行複発酵法よりも効率が良さそうに見えますが、もろみ中に十分な量の麹菌酵母菌が繁殖していないため、アルコール発酵が始まる前に雑菌に汚染されるリスクが高く、現在ではほとんど用いられていません。

蒸留酒

2013年08月29日

十分に発酵させたもろみを蒸留することによって、酒としたもの。焼酎やウィスキー、ブランデーなどがこれにあたります。よく「焼酎と清酒の違いって何?」と聞かれますが、大まかに言えばもろみを蒸留したものが焼酎、もろみを搾ったものが清酒です。

単発酵

2013年08月29日

ぶどうやりんご等、果実に元々から含まれる糖を酵母の栄養源として発酵させる方法。ワインやブランデーがこれにあたります。ちなみに、鹿児島県奄美群島特産品の黒糖焼酎も、原料のサトウキビに豊富に糖分を含むため、理論上は単発酵による醸造が可能です。しかし、麹を用いることなく製造された酒類は酒税法上「焼酎」と認められませんので、麹を用いた酒母にサトウキビの搾汁液を投入し醸造をすることで、特例的に「黒糖焼酎」として認可されています。

単行複発酵

2013年08月29日

麦が発芽し、麦芽となる際に生成される麦芽糖を用いてアルコール発酵させる方法。ビールやウィスキーの醸造法がこれにあたります。

並行複発酵

2013年08月29日

一次仕込みによって十分に培養した菌や酵母菌によって、主原料中のでんぷんをアルコールへと生合成させる方法。日本における焼酎や清酒醸造に特徴的に見られます。また、単行複発酵単発酵に比べ、もろみ中のアルコール濃度が高くなるのが特徴。

また、一次仕込み二次仕込みを分けることで、もろみが腐敗するリスクを極力避けたこの方法は、湿気の多い日本には最も適した醸造法です。

二次仕込み

2013年08月29日

一次もろみと、さつまいもや麦などの主原料を混ぜ合わせる工程。

ここで投入する原料の種類によって、「○○焼酎」という呼称が決まります。

(さつまいもで芋焼酎、麦で麦焼酎・・・等)

一次もろみ中で培養された菌や酵母菌が主原料のでんぷんを分解し、多くのアルコールを作りだします。

芋焼酎の場合、約10日間の発酵によって、もろみ中のアルコール度数は約18度まで高まります。

この、一次仕込みと二次仕込みを分けて行う方法は「並行複発酵」と呼ばれ、焼酎や清酒といった日本の酒類醸造にのみ見られる独特なものです。

一次仕込み

2013年08月29日

酵母、そして水を混ぜ合わせ、約1週間発酵させる工程。

もろみの中に麹菌や酵母菌を培養させることや、クエン酸や多くの酵素を十分に溶出させることを目的としています。

十分に発酵が進んだもろみは「一次もろみ」又は「酒母(しゅぼ)」と呼ばれます。

製麹(せいきく)

2013年08月29日

焼酎造りは造りから始まります。米や麦などの原料を蒸したものに、種麹と呼ばれる麹菌を混ぜ合わせ約2日間繁殖させることで、が出来上がります。麹の出す酸や酵素は焼酎の味にも多くの影響を与えるため、質の良いを造ることが、旨い焼酎造りの要と言えます。

酵母菌

2013年08月29日

焼酎を始めとする酒類のアルコールは、主に酵母菌の働きによって造り出されています。酵母菌は糖を分解することでエネルギーを得ており、この時副産物的に生成するものがエタノール(アルコール)です。酒造りにおいては、ワインのように原料自体が含む糖を酵母菌のエネルギー源とする場合もありますが、焼酎に用いる米やさつまいもには、ほとんど糖が含まれていません。そこで、麹菌に原料中のでんぷんを糖に分解させ、酵母菌のエネルギー源としています。また、酵母菌には清酒の吟醸香を始めとした、多くの香り成分を造り出す働きがあることがわかっています。鹿児島の芋焼酎造りにおいては、鹿児島2号、4号、5号と呼ばれる酵母菌が一般的に用いられており、それぞれに生み出す香りなどに特徴が見られます。近年の醸造技術の進歩とともに、花などから醸造に適した酵母菌を分離して造られた焼酎や清酒も多く見られるようになりました。今後も新たな酵母菌の発見によって、様々な酒質が生まれることが期待されます。

本格焼酎

2013年08月16日

蒸留酒である焼酎には単式蒸留焼酎連続式蒸留焼酎があります。
単式蒸留焼酎は一度しか蒸留を行わないもので、原料(芋・米・麦等)の風味がしっかりと残る味わいになります。
一方連続式蒸留焼酎はアルコール濃度を高めることができますが、原料の風味は消え、より純アルコールに近くなります。
また、単式蒸留の中でも、

◎穀類又はいも類これらの麹及び水を原料として発酵させたもの

◎穀類の及び水を原料として発酵させたもの

◎清酒かす及び水を原料として発酵させたもの、清酒かす及び水を原料として発酵させたもの又は清酒かす

◎砂糖(政令に掲げるものに限る)、及び水を原料として発酵させたもの(黒糖焼酎)。

◎穀類又はいも類これらの、水及び国税庁長官の指定する物品を原料として発酵させたもの
(その原料中、国税庁長官の指定する物品の重量の合計が穀類及びいも類及びこれらの麹の重量を超えないものに限る)

以上の条件を満たすものを本格焼酎と呼び、区別されています。

*wikipediaより抜粋

麹菌

2013年08月06日

焼酎造りに欠かせないのが麹菌です。主に『黒麹菌』『白麹菌』『黄麹菌』の3種類が使用されています。

黒麹菌

東南アジアから琉球(現在の沖縄)を経由して鹿児島に伝わった麹菌です。その名の通り黒い色をしています。もろみを強い酸性に保ち暑い地域でも醪の腐敗を防ぐことができたため、鹿児島での焼酎造りに適していました。味わい的には甘み・香りが強く、一般的に濃い味に仕上がります。

白麹菌

鹿児島の地で長年麹菌の研究を行い、様々な新種の麹菌の培養に成功している河内源一郎氏によって発見された黒麹菌の突然変異種。
黒麹菌同様、高温多湿地域に適応しながら、味わいは黒麹菌とは対局のすっきりとしたものに仕上がります。

黄麹菌

日本で古来より味噌や醤油、清酒醸造などに用いられてきた麹菌。焼酎醸造においても黒麹菌が導入される以前は黄麹菌が使用されていました。しかし黄麹菌は白麹菌、黒麹菌と異なり酸を出さないために雑菌汚染に弱く、当時焼酎造りの主流であったどんぶり仕込み法とは相性が悪かったので、鹿児島の暖かい気候下においてはもろみが傷んでしまうことも少なくありませんでした。逆に言うと、東北など寒い地方で清酒醸造が盛んなのは、黄麹菌が雑菌汚染されにくいことにも起因していると考えられます。しかし近年の醸造設備の技術革新や、製造環境の整備が進み、鹿児島でも安全にもろみを造ることが可能となり、近年黄麹菌製の焼酎も多く見られるようになりました。黄麹菌の特徴は何と言ってもその華やかな香り。華やかな香りが鼻を抜ける感じは焼酎の新しい魅力を開拓しました。

天然ミネラル水

2013年07月09日

地下水を原水とする水で無機塩添加などの調整を行っていないもの。
含まれるカルシウム塩とマグネシウム塩の量で硬水と軟水に分けられるが、
焼酎の割水には軟水が向いているとされています。

アルコール度数

2013年07月09日

アルコール度数は、あるアルコール飲料に対するエタノールの体積濃度を百分率(パーセント、%)で表示した割合である。数多くの国で標準的に使われている。

果汁(自然に生成されるもの):0.1%以下
ビール:3?9%
アルコポップ:4?7%
シードル:4?8%
バーレーワイン(エールの一種):10?15%
ワイン:10?15%
日本酒:15%前後
ポートワイン:20%前後
リキュール類の大部分:15?55%
蒸留酒(スピリッツ):主として40%以上だが、アメリカ合衆国で「ライトリカー」と呼ばれるものは20%
樽詰め(加水前)のウイスキーやラム酒:54%?75.5%
アブサン:55?89.5%
ニュートラルスピリッツ:95%?96%
(醸造酒を複数回蒸留することによって得られる)最高濃度のエタノール(スピリタス):96%
無水エタノール:99.5?100%

日本では「%」「度」と表記されるが、アメリカの場合は「degree」「°」と表示される場合があり、これはUSプルーフと言って度数の2倍となっている。
*日本で25度の焼酎は50°となる。

 

*from Wikipedia

(899-7301) 1270 Hishida, Osaki-cho, Soo-gun,
Kagoshima Prefecture, Japan
TEL:(+81) 99-477-0510
FAX:(+81) 99-471-6100