天星酒造

水にこだわる

鹿児島県でも珍しい超軟水の地下水

大崎菱田の地は大昔は岬の先端にある中洲でした。そこに約2万5千年前に姶良カルデラの巨大噴火でシラス(白砂)が100m以上も降り積もり今の地形になりました。
天星酒造は丁度その中洲の上辺りに位置します。
現在、地下を掘り下げると表土の下に約80mのシラス層があり、その下に砂の層、更に掘り下げると砂利層があります。
水脈は大隅半島で一番高い高隈山から、菱田の海岸まで菱田川沿いに注いでいます。
菱田の地下水は表土・シラス層・砂層・砂利層の地下に悠久の時をかけて100mも浸み込み天然の濾過層を通って超軟水の地下水が造られます。
天星酒造ではこの砂利層まで掘り下げて地下水を汲み上げ、仕込水から割水までを全てこの地下水でまかなっております。
鹿児島県は火山の多い地で、至る所から火山帯の特長である様々なミネラルを多く含んだ水があります。
県内の至る所で芋焼酎が造られますが、アルコール25度の場合、75%は水成分ですから、それぞれ異なる土地のその水質により蔵特有の酒質の芋焼酎が自ずと造られています。
「菱田の地下水」は前述のようなシラス層を通っただけではシリカを多く含みますが次の砂層で濾過され、更に砂利層で磨かれて、ミネラル分を多く含まない超軟水(高度35以下)の水を得ることができ、酒質を傷めず柔らかでのど越しの良い焼酎造りには欠かせない酒水となつております。

※この地下水は鹿児島県でも無二の酒水として知られていて、明治頃には多くの酒蔵が菱田に集中しておりましたが、現在では天星酒造一社になりました。

原水水質試験結果報告書はこちら

さつま芋にこだわる

南大隅の土地にこだわり、独自の肥料を研究しながら特定の農家で契約栽培しています。
様々な品種のさつま芋、時には希少な品種の苗を独自で栽培して新しい風味の研究を怠りません。

麹米にこだわる

焼酎の味・香りに最も影響する麹菌の育成にとって重要な米は特定の農家に依頼して栽培しています。
特に地元産にこだわり、「地理的標示薩摩」に恥じない芋焼酎造りに邁進しています。

Production of Sweet Potatoes

The main ingredient of our shochu is satsuma-imo, or Japanese sweet potato,which is grown at selected farms in the well-drained soil of southern Osumi Peninsula using our original fertilizer.

Production of Rice for “Koji”

The rice used for making koji-fungus,the fermentation agent for shochu, greatly influences the flavor and taste of shochu and is also grown at selected farms.

Water

The water for brewing our shochu is natural water pumped up from our onsite well.It is extremely soft water, which is filtered through a 70m-thick layer of white sand.

風味にこだわる

芋焼酎の風味造りのマトリックス

芋焼酎の風味を探求する場合、その製造工程の中での様々な要素の選択と技術・手法が絡み合い無限に近い方法が生じます。
私たちが研究する風味開発の工程例です。

※マトリックスとは「生み出すもの」という意味です。

(899-7301) 1270 Hishida, Osaki-cho, Soo-gun,
Kagoshima Prefecture, Japan
TEL:(+81) 99-477-0510
FAX:(+81) 99-471-6100